~焼なまし~

こんにちは。石川県小松市で創立80周年を迎えた曽田製作所です。

 焼入れ、焼き戻し、さらには表面のみを硬くするための特別な焼き入れについて、詳しくお話してきました。今回からは話を戻して、焼きなましをさらに詳しくご説明していきます。焼きなましについては、以前こちらでもお話しいたしました。今回は、さらに詳しい焼きなましについてです。
 
 焼きなましは、鋼材の結晶の不均一性や結晶のひずみを除去し、鋼材を軟らかくする熱処理方法のことです。炉の中で冷やし、内部結晶の不均一性やひずみを除去することで、加工(冷間加工や切削加工など)がしやすい鋼材を作り上げることができます。ほとんどの鋼材はまずはじめに焼きなましを行っています。
 
 鋼材を硬くするために急冷するのが焼入れであり、鋼材の内部の性質を整えるのが焼きなましです。また、焼きなましと焼戻しは操作が似ていますが、焼戻しは焼入れとセットで行われるものです。焼入れによって硬くなった鋼材は、そのままではもろくて焼割れなどが起こりやすい状況にあります。その鋼材を再加熱して落ち着かせるのが焼戻しです。焼きなましは、鋼材の内部の性質を整える目的で行われます。
 
 焼きなましは英語では「アニーリング(annealing)」と呼ばれます。アニール:整えるという意味です。JISの加工記号は「HA」です。感じにすると「焼鈍し」となります。
 
 焼きなましは目的によって加熱する温度が異なります。以前もご説明しましたが、さらに種類ごとに目的を追加すると、
 
 完全焼きなまし…850~1050度…鋼材内部の結晶構造を整える。内部組織を均一に保つ。
 応力除去焼きなまし…500~600度…鋼材に残留している応力(ひずみ)を取り除く。ひずみ取り焼なましとも呼ばれる。焼割れなどを防止する。
 球状化焼きなまし…650~800度…鋼材の耐性を高める。高炭素の鋼材によく行われる。
 拡散焼きなまし…1050~1200度…鋼材の内部の元素の偏りを拡散させる。結晶を均一に保つ。

となります。また、焼きなましにはその他の種類も存在します。中間焼なまし、拡散焼なまし、等温焼なまし、軟化焼なましなどがあります。

お時間がございましたら、弊社のホームページもご覧ください。
http://sodaseisakusyo.co.jp/

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