熱処理を行う金属の組織2

こんにちは。石川県小松市で創立80周年を迎えた曽田製作所です。

ようやく秋らしい気候になってまいりました。平成最後の年は気候異常や天災が多い年だと感じます。今年も残すところあと3ヶ月あまり。ラストスパートにはまだ早いですが、毎日毎日をしっかり踏みしめて進んでいきましょう。

前回は、熱処理を行う金属の組織の種類についてお話ししました。フェライト結晶、オーステナイト結晶、マルテンサイト結晶、セメンタイト、どれもそれぞれ個性的な性質を持っていました。今回は、その続きです。

【パーライト】
炭素量0.77%の炭素の鋼がA1変態点(723℃)で生じた共析晶(フェライトとセメンタイト)です。フェライトとセメンタイトが薄い層で交互に並び、層状の組織になります。0.77%より大きな炭素量の場合フェライトが多く析出され、パーライトは少なくなります。パールのような輝きを持ちます。硬さは240HV程度です。柔らかいフェライト、硬いセメンタイトが層をなすことで、粘り強い性質を持ちます。

【ステダイト】
リン化鉄とリンを含むオーステナイト結晶との共晶です。

【レデブライト】
オーステナイトとセメンタイトの共晶です。鉄鋼材料を冷却すると、1148℃で出現します。

【複炭化物】
2種類以上の元素が化合してできた金属間化合物です。鉄と、炭素、モリブデン、タングステン、バナジウム、クロムなどが化合します。

【繊維状組織】
複数の繊維を1つに束ねたような形の組織のことです。繊維状組織は、再結晶温度(450度以上)に加熱することで、元々の標準組織に戻すことができます。

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